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「飛龍伝」
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久しぶりの新宿・紀伊國屋ホールで「飛龍伝」 いやー泣けた。
つかさんが亡くなってはや12年になります。その作品を若手が(いや古株もいましたが)生き生きとして、沖縄が1972年に日本に返還されて50年も経った今年に紀伊国屋で上演するなんて・・・。
・・・いいことです。
 脚本協力を担当しているのは、つかこうへい劇団で役者をやっていた羽原大介。今放送している朝ドラ「ちむどんどん」の原作者。そして、演出は、錦織一清。そうです、あのニッキが演出をやっています。銀ちゃん役でニッキ、ヤス役で草彅剛の「蒲田行進曲」でつか作品に初出演した錦織一清さんです。元々「つかこうへい」が大好きだったらしく「蒲田行進曲」の話が来た時はすぐに了解したと後で知りました。
 そのつかイズムが浸透した演出家・錦織一清は、見事に「つかワールド」をいい作品に仕上げていました。それに感謝しつつ、十分に楽しみました。  キャストは新しい息吹を感じる山崎一平役の一色洋平。彼の身体能力の高さと屈託のない表現力には目を見張りました。神林美智子役の井上怜愛の表情の豊かさも素晴らしい。これからとんでもなく飛躍していくと思います。
 熟練の役者たちも、若い場面や年相応の場面でもいい味を出していました。スターリン留、プーチン及川、最高です。それもこれも全て含み込んで演出は素晴らしい、の一言です。もちろん役者全員も素晴らしい。
 是非この作品を全国各地の方々に見て欲しいですね。また一つ課題ができてしまいました。 見に行ける方は是非、5/24までです。