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「浮標2」
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  昨日。北九州芸術劇場大ホールで「浮標(ブイ)」の公演がありました。
お客さんは少なかったのですが、今年最高の芝居で、最高のキャスト・スタッフ、そして最高のお客様でした。演劇というのはキャストとスタッフだけで創るのではなく、お客も一緒に創るということを認識しました。
 2回の休憩を含んで4時間の舞台。約10m四方に綺麗な砂が浜辺のように敷き詰められていて、そこが舞台。人の生と死に向き合いながら様々な人間ドラマがある。脚本は1940年に佐賀出身の三好十郎が書いたもので76年を経ているのに、古臭さが一切ない。まさに「今」を演じている。長塚圭史の演出も演劇的手法を取り入れた心地よいものだ。見ればわかるので細かいことは書かない。
 この芝居に出演している役者たちは、役者冥利につきるのでは。主役の久我五郎を演じている田中哲司が凄い。今この役を演じられる「役者」が日本に何人いるだろうか。また。チャレンジできる役者は何人いるだろう。
 そして芝居が終わり、カーテンコールのスタンディングオベーションが全てを物語っていた。よく見かける「おべんちゃら」のスタンディングとは訳が違う。会場にいる全てのお客の最高の気迫のこもった拍手でした。
 舞台美術、音響、照明、脚本、演出、出演者、そして「お客」全て最高でした。
 あとこの公演は8月30日(火)佐賀市文化会館と東京の世田谷パブリックシアターの4回しかありません。絶対に観てください。
詳しくは下のアドレスで公演情報をみてください。
http://www.kuzukawa-shichosha.jp/bui/

追伸
 こんな本格的な芝居は、公的な財団や会館が数多く主催するべきだと思う。たまに会館自主事業のお手伝いをしていると会館の担当者から「チケットがすぐ売れる演劇を」ということを言われますが、ナンセンスです。