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昨日(2012年3月15日・木)来月ある「熱海殺人事件」に出演する山崎銀之丞さんの記者会見を行いました。久しぶりにたのしく面白く内容の濃い記者会見を観ました。記者会見というと皆さんかしこまり気味で、話があまり弾まないことが多いのですが、今回は違いました。 銀之丞の受け答えが、「つかこうへい」流になっていたこともあり、記者さんたちも昔のつかさんのことを思い出しながら、といった感がありました。銀之丞も「つかさんと付き合うと、付き合った人はみんなつかこうへいになっていきます。」と言っているように皆そんな感じになっていきます。それほど影響力のある人でした。そのDNAを稽古で一日に9時間、それを何年間も受け継いできた役者、山崎銀之丞と武田義晴は、そのままつか節をやります。演出の岡村俊一もつかDNAを受け継いだ人間です。婦警役の長谷川京子は昨年そのDNAに触れ、忘れられなくなった役者です。実は一月に出産したばかりなのに絶対出演すると言ってきかなかったそうです。それほど魅力的な舞台だったのでしょう。犯人役の中村蒼は、ご当地福岡出身ということでやる気満々。皆、それぞれのつかこうへい作品への思いを一つにして約2時間F1レースのような舞台を突っ走っていきます。今までのつかこうへいファンにも、まだ観たことのない芝居ファンの皆さんにも楽しめる舞台だと思います。そんな気持ちにさせてくれた、記者会見でした。 追伸 今早稲田大学演劇博物館にて「つかこうへいの70年代」展が開催しています。私は見に行こうと思っています。 |